動物から貰った天然の皮革はどれもが一点もの!?革小物のミニ知識をご紹介
革小物に使用される革は、動物から採取した皮革であり同じものがない一点ものです。
お店に行くといろいろな革小物が展示されていて、デザインや色合いなどは同じものでもシボなどの入り方や風合いなどに違いがあることが分かります。
人工的に作られたものなら同じデザインにすることはできますが、革小物に使用する素材は様々など動物であると同時に、同じ動物でも成長サイズなどにより風合いが異なるため、世界の中でも1つだけの革小物を持つことができます。
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動物から貰った天然の皮革はどれもが一点もの!?革小物のミニ知識をご紹介
- 世界にたったひとつのレザーの革小物
- 革小物の素材①:表面加工のバリエーションが豊富な牛革
- 革小物の素材②:薄手な割に頑丈な豚革(ピッグスキン)
- 革小物の素材③:柔らかく滑らかな馬革
- 革小物に使用される牛革にはいろいろな種類があります
- 高級で高価な国産の牛革も革小物なら入手しやすいお値段
- 革小物にも使用されるステアハイドの特徴
- ステアハイドの革小物は品質が安定している魅力がある
- ステアハイドの革小物はお手入れが簡単で長く使えます
- 革小物を長い間愛用するために欠かせないお手入れ方法
- 革小物のお手入れに必要な道具には何がある?
- 革小物のお手入れにおいて大切なポイント
- 革小物のお手入れの頻度や注意点をご紹介
- 革小物を保管するときは風通しが良い場所を選ぶ
世界にたったひとつのレザーの革小物
レザーは、動物から採れた天然の皮革であり、同じものが二つとない一点ものです。
同じ革小物でも、革の質感・色合い・手触りなどは微妙に違いがあるといった魅力を持ちます。
また、使い方や時間の経過により風合いに変化する、これも革小物の魅力のひとつといっても過言ではありません。
世界のひとつのレザーを使った革小物は、選ぶときには実際に手に取り自分の好みのものをみつけることをおすすめします。
オンランショップなどで購入するときには写真とはイメージが違ったものが届くことがある、これも楽しみのひとつと考えれば悪い方法ではありませんが、数ある革製品の中から一点ものを選ぶ場合は実店舗での買い物が最適です。
なお、一口に革といっても牛・馬・豚などさまざま動物の素材がありますので、どのような素材のものが良いのか事前に知識を得ておくと良いでしょう。
中には革小物には適していないものもありますが、このような素材を使ったアイテムは手に入れることができない、むしろ希少性も存在します。
革小物の素材①:表面加工のバリエーションが豊富な牛革
革小物の素材はいろいろな種類がありますが、その中でも代表的なものは牛・豚・馬の3つになるのではないでしょうか。
牛革は、数ある革の中でも最も中通量が多くて身近な素材といわれています。
身の回りにある革製品の多くは牛の革を使ったもので、耐久性があるだけでなく使いやすいことや可能性に優れているなどの特徴を持ちます。
豚革の場合は、薄手で軽量摩擦に強いなどの特徴がありますが、銀面を貫いている3本1組の毛が特徴的です。
通気性が良いことから財布・靴・手袋などの革小物、ジャケット・バッグの内装素材などさまざまなアイテムに使用されます。
馬革が、ホースハイドとも呼ばれる素材でしなやかで柔らかい手触り、そして面の広さから衣類・インテリアなどで使用されることが多い天然素材です。
ただ、牛と比べると繊維の密度や強度がやや低めでキズも多いデメリットはあります。
しかしながら、滑らかさや独特の風合いを持つことからエイジング向きの天然の素材といえましょう。
革小物の素材②:薄手な割に頑丈な豚革(ピッグスキン)
革小物素材と聞いたとき牛革をイメージする人は多いかと思われますが、ピッグスキンも革小物に使用されることが多い代表的な素材です。
ピッグスキンとは豚革を意味するもので、薄手で軽量、摩擦に強いなどのとくちょうがあります。
銀面を貫く3本1組の毛が特徴、そして表面には3つの穴が目印の革などから、それを見ればすぐに分かります。
通気性に優れた特性から、ジャケット・手袋・鞄の内装側素材・靴などに使用されることが多いといます。
豚革は、柔らかくすることもできるし硬くすることもできる、薄くすると半透明にすることも可能、このような特徴からさまざまなデザインに応用できる魅力もあります。
なめし加工を施してアメ豚と呼ばれている光沢を持つキャメル色の革に仕上げることも可能ですし、床面を起毛させて手触りが良いスエードに仕上げることもできるといいます。
ちなみに、アメ豚は最高級の牛革のカーフスキンを超える高級素材でもあり高価な値段で取引されるようです。
革小物の素材③:柔らかく滑らかな馬革
馬革は革小物にも使用されることが多い天然素材で、ホースハイドやホースレザーとも呼ばれます。
特徴としては、柔らかい手触りがあることそして素材自体の面の広さがあるので、衣類やインテリアなどで使用されることが多いといいます。
牛革と比べると、繊維の密度や強度が低くキズも多いなどの弱点がありますが、なめらかさおよび独特の風合い持つことからエイジング向きの革とも言っても過言ではありません。
なお、オイル仕上げの革の場合は牛革と同じようにお手入れができるので、革小物を選ぶときには要チェックです。
馬革の中でもコードバンと呼ばれている素材は大型の馬の尻の革で、例外的に強靭でな格別に高級素材といいます。
繊維が緻密で硬いなどの特徴がありますし、独特で豊かな光沢および品格が人々を魅了させる要因です。
採れる量が少ないことや手間がかかるので希少価値が高めですが、革小物など使用する量が少ないものにもは適している素材です。
革小物に使用される牛革にはいろいろな種類があります
革小物素材の中でも牛側はいろいろなアイテムに使用されていますが、一口に牛革の革小物といっても素材そのもの種類が豊富にありますので、それぞれの違いなどを知っておくと便利です。
カーフスキンは、最上級の牛革で生後6カ月以内の仔牛から採取されるものです。
仔牛から採ることから面が小さくて薄手、きめ細かく柔らかいなどの特徴を持ちます。
生後半年から2年くらいの牛から採取されたものはキップスキンと呼ばれ、仔牛と成牛の中間などから中原皮と呼ばれることもあります。
カーフスキンほどではないですが、滑らかで美しいことや肌触りが柔らかいなどの特徴があり、供給量が比較的安定しているので高級ブランドバッグや財布などで使用されることが多いようです。
他にも、カウハイド(柔らかさと丈夫さを併せ持つ牛革)や丈夫で大きな用途に適しているステアハイドなどの種類があります。
ちなみに、国産の牛側は上質な素材として人気がありますが、国産の素材の中でも保存状態が良いものは高品質なものとして多くのレザーファンからの人気を集めているといいます。
高級で高価な国産の牛革も革小物なら入手しやすいお値段
牛革は革小物を代表する素材の一つで、数ある革素材の中でも最も流通量が多く身近な素材といっても過言ではありません。
耐久性があることや使いやすいこと、加工バリエーションが豊富にあるのでさまざまな革小物に使用されています。
牛革は部位やグレードにより強度・厚み・硬さ・耐久性・風合いなどに違いがありますので、個性豊かな点も魅力の一つといえましょう。
牡や雌の違いや成長過程、出産や去勢の有無などさまざまな条件でカーフスキン・キップスキン・カウハイド・ステアハイド・ブルハイドなど、固有の名称が付いています。
なお、牛革はイタリアンレザーなどのような外国瀬生産されたものと国内の生産されたもの2つに分類されますが、保存の状態が良い国産革は高品質なものとして多くのレザーファンからの人気を集めているといいます。
また、高級で高価な国産の牛革も革小物なら使用する量が少ないので、比較的リーズナブルなお値段で入手できます。
革小物にも使用されるステアハイドの特徴
ステアハイドは、幅広く使用される牛革の代表格で革小物にも使用されることがあります。
この素材は、生後3か月から半年以内に去勢手術を行った牛の中で2年以上成長している牡の成牛といった特徴を持ちます。
さらに、食肉として飼育されている牛から採取されるもので牛革の中では最も流通量が多いことから革小物にも使用されているわけです。
さまざまな加工手法があり、用途も広いなどの特徴もありますので珍しい小物にも使用されることが多いようです。
生後半年内に去勢手術を行うので、牡牛同士で喧嘩をすることも少ないといいます。
喧嘩をすると体にはキズが生じてしまう、これが革製品を作るときにはマイナスな価値になります。
そのため、争いをしないステアハイドは良質な素材でもあり、品質が安定しているなどの魅力もあります。
キズが付きにくくなるだけでなく、肉質も適度に引き締まるなどから皮をなめして加工したときにも表目の銀面が美しく仕上がり革の厚みおよび繊維密度も安定します。
ステアハイドの革小物は品質が安定している魅力がある
革小物の素材の一つにステアハイドと呼ぶものがありますが、これは牛革の一種で生後3カ月から半年の中で去勢した牛で2年以上経過した牡の成牛から採取される牛革です。
去勢しているので牛同士で喧嘩することも少なく革に傷が入らないなどのメリットや肉牛になるものなので牛革の中でも流通量が多く、しかも品質が安定しているなどの革小物に最適な素材といえましょう。
キップスキンやカウハイドと比べるとハリがありキメはやや粗くなるけれど、銀面は丈夫で耐久性にも優れた特性があるため手に触れることが多い革小物の素材としても最適です。
また、ステアハイドはお手入れも簡単にできて長持ちするのも魅力の一つです。
長く使うことで味がでて愛着も深くなるわけですが、革製品はメンテナンスをしないとダメになってしまうので、お手入れが楽にできるものは魅力的です。
なお、銀面にハリがあり繊維密度が安定していることからブラッシングで傷が付きにくくオイルを塗布することで革が均等に油分を吸収するなどの特徴もあります。
ステアハイドの革小物はお手入れが簡単で長く使えます
生後3~6カ月以内に去勢されて2年以上経過したオスの成牛をステアハイドと呼びます。
革小物の素材に使用されることも多い牛側の一つです。
乳牛として飼育された個体から採ることができる副産物、数ある牛革の種類の中でも最も流通量が豊富で安定しているなどの特徴がありますので、代表的な牛革といっても過言ではありません。
この素材を使った革小物などの製品は、品質安定しやすいといった特徴もあります。
生後半年以内に去勢するので気性が穏やかでオス同士の喧嘩が少ない、このような理由から皮に傷が付きにくいといいます。
ちなみに、トラ・シワ・シボ・血筋は天然の皮革である証拠、なくすことはできない代わりに同じものが2つとして存在しないなどの魅力にも繋がります。
ステアハイドはお手入れが簡単で長持ちする革、銀面にハリがあり繊維密度が安定していることからブラッシングを行ってもキズが付きにくいです。
さらに、オイルを使ってメンテナンスを施せば均等に油分を吸収してくれます。
革小物を長い間愛用するために欠かせないお手入れ方法
革小物は普段から手で触れることが多いアイテムになるので、使用しているだけで自然に全体が保湿されて色艶が創り出されて革そのものが育ちやすいといった特色もあります。
革小物を使う前に、オイルメンテナンスを施しておくと革に油の膜が形成されるので汚れが付着しにくい状態になるなど、革をきれいに育てるためにもひと手間をかけることがポイントです。
革小物を長い間愛用するために必須といえるお手入れ方法ですが、革用のブラシや布を使って表面の埃を取り除きます。
スポンジや布などの道具を使って、メンテナンスオイルを塗布します。
このとき、塗りすぎてしまうとシミなどの原因になりますので少量ずつ塗るようにしましょう。
財布やキーケースなどの革小物なら米粒くらいの量で十分です。
最後に、きれいな乾いた布を使って乾拭きをしますが、これはオイルを塗って少し時間を置いて皮に成分をなじませた後に行うメンテナンスの最終仕上げに相当するものです。
なお、主な道具は革用のブラシ・オイル・スポンジや布・乾拭きに使う布などです。
革小物のお手入れに必要な道具には何がある?
革小物は他の革製品と比べると手に持つことが多いことから、定期的なオイルメンテナンスが必須といいいます。
革に油分を浸透させて状態を良好なものにしてくれる革製品にはなくてはならない存在です。
暮らしのパートナーともいえる革小物ですが、使えば使うほど味がでてきて愛着がわいてくる、このように感じる人も多いことでしょう。
毎日手で触れることも一種のケアに繋がりますが、長く良い状態で使い続けるためには定期的なお手入れは必須です。
革は乾燥するとひび割れが生じて来るので、これを回避するために革の表目にオイルを塗布して保湿してあげましょう。
お手入れのタイミングは革小物などのように手で触れる機会が多いものと少ないものと分けて考えることも大切です。
なお、お手入れにあると便利な道具にはどのようなものがあるのか、それは埃などを取り除くときに使用する革用のブラシ、革専用のメンテナンスオイルもしくはクリーム、オイルを塗布するときに使用するスポンジ、そして乾拭きで利用する布です。
革小物のお手入れにおいて大切なポイント
革小物のお手入れに大切なことは、オイルを塗る前に埃などの汚れをきれいに取り除くことが挙げられます。
いきなりオイルを塗ってしまうと埃が付着した状態のままになり球になることもありますので、必ず革用のブラシなどを使って表面に付いているものをきれいに取り除くなどのポイントがあります。
それと、きれいな道具を使うことも大切です。
汚れたタオルや使い古しのスポンジ、汚れているブラシなどを使うのは厳禁です。
なお、メンテナンスの頻度はそれほど頻繁に行う必要はありませんが、革は乾燥すると人の肌と同じくひび割れが生じてきますので表面(銀面)にひび割れが起こる前に定期的なオイルを使った保湿メンテナンスを行いましょう。
革小物は手で触れる機会が多いアイテムになるので、手に触れないバッグ類と比べるとお手入れの頻度は多くなります。
手入れが終わったら革製品が入っていた布の袋に戻して保管しますが、このとき直射日光が当たらない風通しのより場所を選ぶこともポイントです。
革小物のお手入れの頻度や注意点をご紹介
革小物は他の革製品と比べると手で触れることが多いので、手で触れないものと比べるとオイルメンテナンスの頻度は多いイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
手で触ることも一つのケアになりますので、頻繁に行う必要はありません。
ただ、バッグのハンドルや開口部以外のパーツは触る機会が少ないので定期的にケアをしなければなりません。
ハンドルだけ黒くなってしまったり、手で触れる部分だけが変色しないよう2カ月に1度の割合で保湿ケアを施しておくと安心です。
これは革小物も同じことがいえますが、定期的に行ってくと革全体をきれいな状態で経年変化させることができるので、使うごとに味が出るといった経験をすることもできるわけです。
油膜が表面に形成されるので、雨など水滴から守ってくれますし水染みを防ぐ効果も期待できます。
なお、オイルを塗布するときはあまり大量に使わないことや埃などの汚れをきれいに取り除いてから作業するなどの注意点もあります。
革小物を保管するときは風通しが良い場所を選ぶ
革小物は湿気を吸引しやすく、保管には注意が必要です。
もしも湿気を取り込んだまま放置しておくことがあれば、カビや劣化の原因になってしまいます。
その一方で、あまりにも乾燥させ過ぎてしまうと表面にひびが入ってしまうこともあり、革の取り扱いが難しいと感じる点です。
できることなら暗室にエアコンを設置し、最適な温度と湿度を保つことがベストですが、一般家庭ではそれだけのために設備を用意するのが困難な場合がほとんどです。
そこで革小物をしばらくの間使用しない場合の保管におすすめなのが、適度に調湿されて風通しの良い場所を選ぶということです。
ある種の生き物であると言われることもある革にとって、風が当たることで表面を適度に乾かし、健全な状態を保つことができます。
革に含まれているコラーゲンがあることで、独特の手触りの良さに加えて、柔軟性と耐久性を持たせることが可能です。
革小物を末永く愛用したいなら、ひと手間かけて良い状態を保ち続けたいところです。